COVID-19。今はもう昔にはなりますが
新型コロナウイルスの流行により引きおこされた様々な「災難」。
私の生活に直撃した「災難」は勤務していた店舗の「休業」でした。
緊急事態宣言で、休業
当時百貨店内の店舗に販売員として勤務していましたが、2020年始めから感染者が徐々に増え始め、この当時は「感染者が増えることを防ぐ」ことに国が動き始めた時期でもあったと思います。「たくさんの人がいるところに行くとコロナになる」と言わんばかりにたくさんの人が集まる施設が閉鎖し、新型コロナウイルスの拡散を止めるべく「家にいろ」「人が集まる所にいくな」と言わんばかりにテレビで繰り返し沢山人が集まる施設、そして飲食店が映し出されて「こんな時期にこんな場所に来ると感染してしまうよ」とコメンテーターの話やそれを煽るような報道の数々。そして「出るぞ出るぞ」日々報道を繰り返された挙句発令された緊急事態宣言、それにより百貨店の一部店舗の休業。元々以前より百貨店の来客数が減った中での営業は厳しいとの事で会社からも「緊急事態宣言が出れば休業にする」との話がありましたが、予想通り発令されたので「休業」通達が来て、1か月の自宅待機となりました。
休業前の準備
私の当時勤務していた会社は和菓子の販売でしたが緊急事態宣言が発令された日の翌日、開店前にすべての店舗内の商品在庫を運び出して本社に持っていく流れになりました。私は先に店舗に行って、事前にまとめていた商品を会社の車に積むために台車に積んで運ぶ手はずを整えて車が来るのを待っていました。車が来ると百貨店の納品エリアに商品を持っていき、車へ積み込んで大量の商品と共に会社へ。到着するとほかの店舗の在庫が続々と集められて会社の倉庫に山積みになっていました。
当時販売していたのはスナック感覚で食べられる和菓子。日持ちはある程度するものの、営業再開の目途が立っていない中こんなにたくさんの在庫をどうするんだろう…と、唖然としました。
1か月の休業期間でやったこと
会社の「休業」対応により店舗に行く必要がなくなり、多忙だった毎日からいきなり自宅待機となりました。忙しい日々からの解放。ほっとしたような、でもこれからどうなるんだろうというちょっとした不安。なぜ「ちょっとだけ」かというと、1か月様子を見て店舗を再開する可能性が高い、という話を聞いていたからだと思います。
自宅では何をしていたかというと
①テレビを見る→同じことばかり言っているのに飽きて動画(YouTube)を見るようになる
→「自分で見たいものを選べる」ことの楽しさに目覚める
②自炊をする→日々の食事を携帯のアルバムに日付をつけて日記形式にしてアップ。毎日「自炊している」意識がついて自己満足に浸る
③YouTube見ながらストレッチ→家の窓から青空を眺めつつ、運動不足を解消するためYouTubeを見ながらストレッチを10分くらい行って「運動した気」になっていた毎日
④家の中を整理→この機会に家の中を整理しよう!と思い収納の中をゴソゴゾ。多少綺麗にはなりましたが、思い出の品を眺めるので遅々としてすすまず、ものが減るというより収納が「整った」くらいの形で終了。
⑤1週間で街に出て呑む→1週間引きこもりに「もう無理!」と耐えられず、とコロナ以前から通っていた店に行って「どうなってるねん!」とお酒を呑む
いくつかの知り合いの店は「お客さんが来ない」とよく嘆いていました。当時「コロナ感染の可能性を拡大させる行為」として飲食店のでの飲食が挙げられていたので、私もお酒を飲んで楽しい時間を過ごすのに何故こんなに気を使わなければならないのか、と思いつつ一人暮らしだったので久々に人と話せることがとても癒しでした。
倉庫にある商品はどうなるの?
自宅待機をしている間、のんびりと過ごしていましたが、もともとが食いしん坊のせいか「会社の倉庫にある商品はどうなるんだろう」「捨ててしまうのか!?」とだんだん不安になってきました。
取り扱っていた商品の賞味期限は1~3か月。早いものは数週間で賞味期限が終了となり、その前から店舗での販売もできなくなります。
じっとしている性分ではないので「店舗の在庫はどうなるんだろう」「何かせねば」と会社に大量にある在庫を勝手に心配してフードバンクを始めいくつかの期限ぎりぎりの商品を販売している会社を調べて問い合わせ、直接持参すれば誰かが引き取ってくれると聞き「こういった方法がありますよ」と本社の営業担当に伝えて「会社でも在庫処分で色々動いているので大丈夫です」と言われて「自分は何やってるんだろう…」と恥ずかしいような、いたたまれない気分になったり。
結果1か月後に休業を止めて営業再開するとの話になり、「やっと動ける!」とホッとしたのを覚えています。
でも、ここからが「コロナ禍」を体感する長い期間の始まりでした。
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